当院では【頭痛を薬で抑えるのではなく、整体で改善する世の中に】をコンセプトに施術を行っています。
そのため、「なるべく薬に頼りたくない」「市販薬を卒業したい」という思いで来院される方も多くいらっしゃいます。
そんな中で、ときどきこのような質問をいただくことがあります。
「先生、なんで薬に関することも発信してるんですか?整体で治すって言ってるのに…」
確かに、「薬に頼らない体づくりを目指す整体院」という立場からすると、“薬”という言葉を出すこと自体、違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、僕はあえて、薬のことも発信しています。
今日はその理由を、整体師としての立場からお伝えさせていただきます。
■ 薬を“否定”したいわけではありません
まず最初にお伝えしたいのは、私は薬を否定したいわけではないということです。
実際、今この瞬間も
・ズキズキと痛む片頭痛で仕事にならない
・大事な予定があるのに頭痛がひどくて動けない
・薬を飲まなければ日常生活が成り立たない
そんな状況に悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
そういった方にとって、薬は“必要な助け”です。
無理して我慢するより、薬で症状を和らげて、その間に根本改善の準備をしていく。
そんな考え方だって、十分に正しいと思います。
ですから私は、「薬=悪」「薬を飲む人はダメ」というような考えは持っていません。
■ 重要なのは“正しい選び方・使い方”
ただし、薬の「選び方」や「飲み方」を間違えることで、
・効かなくなってしまう
・逆に頭痛が悪化する(薬物乱用頭痛)
・胃腸や肝臓に負担がかかる
といったリスクがあるのも事実です。
例えば、バファリンと一口に言っても、
バファリンA・バファリンプレミアム・バファリンEXなど、種類によって主成分はまったく異なります。
同じブランド名でも、中身は全然違うんです。
イブやノーシンもそう。
「効かなかった」「合わなかった」という声の多くは、実は選び方のミスによるものだったりします。
だからこそ、薬を完全に否定するよりも、
● 薬にはどんな種類があるのか
● どういうときに選ぶべきか
● 飲むタイミングや頻度はどう管理するか
など、“正しく付き合う知識”を伝える方が、本当に患者さんのためになると考えています。
■ 選択肢を持てる人を増やしたい
整体と薬、どちらが正しいか?という話ではありません。
私はいつも、「正しいのは、“その人に合った選択ができること”」だと思っています。
今は薬が必要でも、
体が整ってくれば「薬を飲まなくても過ごせる日」が増えていくかもしれません。
そうなったときに、“薬しか知らない”という状態ではなく、
「体を整える選択肢がある」「セルフケアで予防できる」ということを知っていてほしいのです。
そのためには、薬のことも知っておいてほしい。
整体だけじゃなく、薬・生活習慣・セルフケアなど、広い視点で体と向き合ってほしい。
だからこそ、私は薬についても発信を続けています。
■ 本当に目指すのは「薬に頼らなくてもいい体」
最終的に、私たち整体師が目指しているのは、
「頭痛を薬で抑える」のではなく、「薬を使わなくても大丈夫な体」になることです。
そのためには、体のバランスを整えるだけでなく、
生活習慣やストレス、呼吸、姿勢など、頭痛の原因となっている背景を一つひとつ見直していく必要があります。
頭痛は、「ただの痛み」ではなく、
体からのSOSです。
薬を飲んで痛みを抑えることは一時的な対応であって、
本当に必要なのは「なぜ痛くなったのか」「どうすれば再発しないのか」を考えること。
整体では、その“根本の部分”にしっかりアプローチしていきます。
■ まとめ:薬も整体も“道具”のひとつ
薬も整体も、どちらも「自分を守るための手段」のひとつです。
そのどちらかを否定するのではなく、必要なときに、必要な方法を選べる自分でいること。
それこそが、本当に頭痛を克服していくための第一歩になると思っています。
このブログを読んでくださった方が、
「自分にとってベストな選択肢って何だろう?」と少しでも考えるきっかけになれば幸いです。
今後も、薬・整体・生活習慣をつなげた“本当に役立つ頭痛改善の知識”を発信していきます。
気になる方はぜひ、他のブログ記事やSNS投稿もチェックしてみてください。